次に、ドックコネクタを作ります。ドックコネクタは左右対称なので、「対称」オブジェクトを使います。また、ボディの曲面に合う部分は「FFD」を使って変形させます。 図107-6
図面(PDF)
完成した部品ファイル
ドックコネクタも立方体から作ります。
図107-7
まず立方体を作成し、図面に合わせてサイズと分割数を指定します。
次に、立方体を編集可能にし、ポリゴンモードに切り替え、ポリゴンの半分を削除します。削除したら、ポイントモードに切り替え、最適化し、不要なポイントを削除しておいて下さい。そして、対称オブジェクトを追加します。
次に、図面に合わせて等分割されたポイントを移動していきます。この作業は後でナイフやエッジカットを使って実行してもいいのですが、分割数が初めからわかっている場合はこの方が手っ取り早いでしょう。また、複数のポイント列を選択すると、位置だけでなくサイズも同時に指定できます。
次に、周囲のポリゴンを選択し、「6」だけ押し出します。押し出したらベベルツールに切り替え、「0.05」だけ押し出します。同様に、中央のポリゴンを選択し、「3.2」だけ押し出し、「0.05」だけベベルします。
対称オブジェクトで対称化したオブジェクトを押し出すと、対称面に不要なポリゴンが発生するので、忘れずに削除して下さい。また、ベベルしたポイントは内側にずれています。このような場合は、対称面にあるべきポイントを全て選択し、面方向の位置とサイズの大きさを両方とも「0」にすると、簡単に対称面にそろえることができます。これでドックコネクタのケースが完成です。
次に、ドックコネクタの中にあるピンを二本作ります。このピンは、ドックコネクタが裏返しに刺さらないように付いています。
図107-8
ピンも左右対称です。複数のオブジェクトを対称オブジェクトの中に入れるには、ヌルを使って階層化して下さい。
次に、図面に従って立方体のサイズを変更し、移動させてピン1を作ります。
次に、ピン1を複製し、サイズと位置を変えてピン2を作ります。
ピンができたら、スムーズタグを選択し、「スムージング角度」を「20」にします。これは、「20度よりきつく曲がっているエッジはスムージングしない」という意味です。
次に、ドックコネクタが収まる穴をあけるためのオブジェクトを作成します。手順はこれまでと全く同じです。
図107-9
次に、ドックコネクタの端部をボディの曲面に合わせるためのFFDを追加します。
図107-10
まずFFDを作成し、大きさ(グリッドサイズ)をコネクタケースに合わせて下さい。FFDは、変形前の枠の中にあったポイントだけを変形させます。変形後に枠の中に入ったポイントには影響しません。
次に、分割数を指定します。今回は変形するZ方向だけ2分割し(値は3になる)、他の方向は分割しません(値は2になる)。
FFDをコネクタケースの端部に合わせたら、ポイントモードに切り替え、FFDのポイントを移動させてみて下さい。ボディケースが変形するはずです。この時、ピン2も同時に変形します。
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