MoGraphオブジェクトを使って作成したクローンは、MoGraphエフェクタを使って制御できます。このステップでは、まず「エフェクタの値」を使って制御できる「クローンのパラメータ」について説明します。1. エフェクタの値を使って、クローンの「位置」や「スケール」、「角度」を制御できます。 図602-1ここで、位置と角度については、「パラメータ -> 空間を変形(制御する座標系)」で制御する座標系を「ノード(クローン)」、「エフェクタ」、「オブジェクト」から選択できます。
図602-2
また、スケールについては、「パラメータ -> 変形モード(スケールモード)」でスケールの方法を「相対」、「絶対(ウエイト)」、「再マップ(絶対)」から選択できます。
図602-3
例えば、エフェクタの値が「0〜100%」まで変化する場合、スケールの値を「5」にすると、「相対」ではスケールが「1〜6」の間で変化し、「絶対」では「1〜5」の間で変化し、「再マップ」では「0〜5」の間で変化するようになります。
2. エフェクタの値を使って、クローンの内部に含まれる「ポイント」や「ポリゴン」の位置を制御できます。
図602-4
この場合は、エフェクタを「デフォーマ」として使います。そして、クローナー等のMoGraphオブジェクトに限らず、CINEMA 4Dのどんなオブジェクトにでも直接適用できます。
3. エフェクタの値を使って、「カラー」を制御できます。また、シェーダやテクスチャを使ってカラーを変えることもできます。

図602-5
ただし、「MoSpline」、「押し出し」、「PolyFX」などは色を変えられません。理由は、これらのMoGraphオブジェクトが、クローンを独立したオブジェクトとして作らず、ポリゴンやスプラインの断片を「クローンとみなす」機能だからです。
また、「クローナー -> 変形(変換) -> 表示 -> カラー」を選択すると、クローンのカラーを「色付きのドット」として表示できます。
4. エフェクタの値を使って、「ウエイト」を制御できます。
ウエイトは、「エフェクタの値を増減するパラメータ」です。したがって、この機能はエフェクタAの働きをエフェクタBで制御する場合に使います。また、ウエイトは減衰の働きを増減する目的でも使えます(注1)。
それから、ウエイトは他の値を「スケール(つまり乗算、除算)」するのではなく、「増減(加算、減算)」するように働きます。
図602-6
他のエフェクタと組み合わせる際には、必ずウエイトを制御するエフェクタが先になるように注意して下さい。エフェクタの順番は、「エフェクタ -> エフェクタ」フィールドに表示されます。
また、「クローナー -> 変形(変換) -> 表示 -> ウエイト」を選択すると、クローンのウエイトを「色付きのドット」として表示できます。
注1. ウエイトは少し難しい概念です。ちょっといじってみて判らなければ、飛ばして先に進んで下さい。
5. エフェクタの値を使って、「U変形、V変形(U(縦)、V(横))」を制御できます。
MoGraphは、プリミティブと同じように全てのクローンにUVW座標を生成します。そして、エフェクタの効果はこのUV座標にしたがって計算されます。したがって、もしこのUV座標を変換すれば、エフェクタの効果も変ることになります(注1)。
図602-7
このUV座標は、もちろんシェーダやテクスチャを貼るためにも使われ、UV座標を変換すれば、シェーダやテクスチャの効果も変ります。
他のエフェクタと組み合わせる際には、必ずUやVを制御するエフェクタが先になるように注意して下さい。エフェクタの順番は、「エフェクタ -> エフェクタ」フィールドに表示されます。
また、「クローナー -> 変形(変換) -> 表示 -> UV」を選択すると、クローンのUVを「色付きのドット」として表示できます。
注1. U変形、V変形は少し難しい概念です。ちょっといじってみて判らなければ、飛ばして先に進んで下さい。
6. エフェクタの値を使って、「クローンを修正(クローンの順番)」を制御できます。
図602-8
この順番は、クローナーが複数の子オブジェクトを持っている場合に、どのオブジェクトを複製するかを決めるための順番です。クローンのIDとは違うパラメータなので、混同しないように注意して下さい。
7. エフェクタの値を使って、「時間オフセット(開始時間)」を制御できます。
図602-9
キーフレームアニメーションが指定されたオブジェクトを複製してクローンにした場合に、アニメーションがスタートする時間を制御できます。
8. エフェクタの値を使って、「可視性」を制御できます。
図602-10
可視性をチェックすると、エフェクタの値が50%以下のクローンが見えなくなります。
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