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アニメーション基礎04: XPresso

アニメーション基礎

レベル/ 対象者:中級/ MoGraphをある程度使える人
対象ソフトウエア、プラグイン:CINEMA 4D R14 Broadcast以上
冨士 俊雄/ gtofuji@gmail.com
章番号 題名 内容、及び関連する章やサンプルファイル 作成日/注記
204 4_XPresso 2015.3.26

 

Step 1

オブジェクトを連動させる

 第1章では、比較のためにキーフレームでも作れるアニメーションをXPressoに置き換えました。しかし、XPressoが真価を発揮するのは、キーフレームでは難しい動きや、不可能な動きを作る場合です。この章では、そのような例についていくつか説明します。

まず、XPressoがよく使われるのはオブジェクトを連動させる場合です。例えば自動車が走る時、それに連動してタイヤが回転します。この二つの動きを別々にキーフレームで作ることは、不可能ではありませんが非常に面倒です。

このような場合、XPressoを使ってタイヤの回転を自動車の動きに連動しておくと、アニメーションの編集が非常に楽になります。

図204-1a

説明ムービー

サンプルファイル

 

さらに、キャタピラも作ってみましょう。大したことはありません。

キャタピラはMoGraphオブジェクトで作成し、タイヤの回転の代わりにオフセットの値を変えます。

図204-1b

説明ムービー

 

最後に、現在のXPressoの作りでは、自動車の進行方向に関係なくタイヤやキャタピラが一方向に動いてしまいます。これは、自動車の向きと進行方向を「内積」という機能を使って比較することで解決できます。

図204-1c

 

 

Step 2

衝突した場所からThinkingParticlesを出す

 MoGraphマルチシェーダーは、クローンに多数のテクスチャを貼るためのシェーダーです。クローンにテクスチャを割り当てるためのルールとしては、「ランダム」と「順番」、「カラー」があります。

ランダムに貼る場合は、ランダムイフェクターを使ってクローンのカラーをランダムに変えます。

順番に貼る場合は、直接貼るか、ステップイフェクターを使ってクローンのカラーを順番に変えます。

カラーで貼る場合は、シェーダーイフェクターで写真等を使ってクローンのカラーを変えます。

順番は規則的なテクスチャを貼る場合、カラーはモザイクやコラージュのような絵画的な表現をする場合によく使われます。ただし、これはあくまでも例であって、工夫次第でもっといろんなことができるはずです。

ここでは、順番の例としてトランプを作ってみましょう。

まずマテリアルを作成し、マルチシェーダーにトランプのテクスチャ52枚を読み込みます。

次に、トランプオブジェクトを作成し、クローナーを使って13行4列に並べます。

さらに、トランプをまとめた状態を作成し、継承イフェクターでトランプを配るアニメーションを作ってみましょう。MoGraphを活用すると、このアニメーションをたった2個のキーフレームで表現できます。

図204-2a

説明ムービー

サンプルファイル

 

次に、ランダムイフェクターや簡易イフェクターを使ってテクスチャを差し替えるサンプルを作ります。

ここでは、数字のテクスチャを使いました。

図204-2b

 

図204-2c

 

 

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